ビーコアのブログ

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"SNSの中のヒト" ブログvol.2 「第32回 Japan IT Week 春 IoTソリューション展 出展総括」

2023-04-27

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もう随分と一回目を書いてから時間が経過しました。筆不精なもので、ぎゅっと根を詰めないと書けないワタクシであります。さて、当社は、4月の5日~7日の3日間「Japan IT Week 春」という展示会へ出展致しました。おかげさまで、本ブログでも「展示会予告」でお知らせしていた内容で会期を終えることができました。本日のお題は、「展示会の総括」と題し、いろいろと綴ってみようかと思います。

展示会で出展した内容

まずは、当社ブースまで御来場頂いた方々、誠にありがとうございました。約3年ぶり(2019年以来)の展示会でしたが、ビーコア独自の”自作縮尺モデル”で当社ソリューションをわかりやすく説明するという目的は達成できました。ブース内で展示していたソリューションはこのような内容でした。

進化した彩色兼備イチ

「彩色兼備 イチ」は、日経 xTECH EXPO でお披露目し、賞を頂いたものです。
フリーロケーション管理されることの多くなった近年の工場や物流施設において、指定された区画に置かれた台車や大型の半製品などの管理に利用できるのではないかと考え、ご提供しています。
対象物にカラービット・タグを張り付け、天面に設置されたAIカメラで撮影することで、どこに何が置かれているのか遠隔での把握が可能になります。もちろん、格納した時間もわかりますから、先入先出しに対応する可視化データを取得することも可能です。
前回展示会では、天面から真下を覗く形でカメラを設置したモデルをご提案しておりました。この方式の難点としては、天井高が低いとカメラ1台あたりの撮影面積が小さくなってしまい、結果的にカメラ総数が増大してしまうことでした。今回は、この天面からの撮影モデルの欠点であるカメラ台数を削減する方式として、斜め横から撮影する方式を採用し、縮尺モデルでその様子を再現しました。斜め横であればそれほど天井高が高くない場所でも採用できます。

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彩色兼備6DoF

「彩色兼備6DoF」は、3年間のPoCを経て、今回 初お披露目したソリューションです。
もともとは、「彩色兼備 イチ」の応用編として、“移動体に貼り付けたカラービットを読み取ることで車両の位置情報を取得することができないか“という発想からスタートしております。「彩色兼備 イチ」だと、広大な屋内の空間で位置情報を取得しようとした場合、カメラの台数が途方もない台数となり、コストパフォーマンスが出せません。移動体にカメラを設置すれば、工場内にはカラービットのタグを設置するだけで拡張でき、カメラ台数も移動体の数だけで済みます。こうして、今回のソリューション”6DoF”が誕生しました。PoCについては、是非以下をご参照ください。
▶️ “屋内大空間での高精度な自己位置推定技術の提供へ向けて”

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初期設置するタグの位置情報をデータとして登録する必要があるので、そこは当初はかなり面倒で骨の折れる作業でした。しかしこちらに関しては、3年間の試行錯誤の上、タグの位置情報を自動取得して反映させる仕組みを整えております。
この要素技術を踏まえ、お客様の要望に合わせてご提案していけたらと考えております。

お客様の関心ごと

様々なお客様と触れた3日間、皆様の関心ごともさまざまでした。具体的な課題があり解決してくれるソリューションを探しているお客様、最新技術情報のアップデートに来ていらっしゃる方、とりあえずぶらぶら歩きながら面白そうなものを物色しようと考えている方、などなどです。多種多様なお客様と直接お話しできる機会を久しぶりに体感できました。 私達が接客する中で、よくいただいた質問についてもう少し解説等も踏まえ説明してみようかとおもいます。

1.カラービット を使う意味ってなに?

技術系の展示会であり、その技術を見にいらっしゃる方々が多いため、なぜ [カラーコード=カラービット] を使う必要があるのか?バーコードやQRコードではどうしてダメなのか。という問いかけを頂くことが多かったです。
彩色兼備 6DoFでは、移動体にカメラを取り付けて自己位置情報の取得をします。時速10キロ程度の移動体を想定した検証をしていますが、移動中に撮影しながら、標識となるコードを認識し、その上で位置計算を行っています。移動中に撮影する画像は、ブレた画像になることがほとんどです。この [ブレた画像] でも 読み取り可能なコード。それが、カラービット 採用の第一の理由なのです。

彩色兼備 イチ ~位置管理システム~ ではカメラは、天面の梁や柱壁に固定します。位置を把握したい対象物自体にカメラを付けるわけではないので、「彩色兼備 6DoF」のように取得画像は「ブレた画像」になりません。しかし、[ある程度離れている距離から] の [多読] が必要となります。この“離れていて”も読める。“一度にたくさん”読める。特徴がある。それが、カラービットなのです。また、今回は、斜めからのぞき込む形を採用しております。この際に、カラービットの”形状自由”という利点も大いに活用しております。斜めからの撮影を行うとどうしても遠くの台車のコードは重なる可能性が高くなります。より細く作り込むことが必要になるのです。この「細く」作ることが、他のマーカーにはなかなかできません。ここにもカラービット使う優位性が発揮されるのです。

ご興味頂けましたら、是非ご連絡ください。 お客間のニーズに応えるため、手を変え品を変え、ビーコアらしいユニークで実用的なご提案をさせていただければと思います!

2.ARマーカーや他のカラーコードではできないの?

できるかできないかだけで言えば、できるかもしれません。
しかしながら、お客様の要望もあり社内でARマーカーを用いて検証をしましたが、カラービットと同じ精度で位置情報を出そうとした場合、かなり巨大なタグを用いないと実現できないことが判明しています。現状、カラービットタグでもそこそこ大きめですが、それより遥かに大きなタグが必要で印刷も設置もそう易々とできないだろうとの見立てです。

カラービットの持つ、 「形状の自由度が高く より細い形状のコードにできる」 「ブレ画像にある程度対応できるので移動体読み取りに強い」といった特徴は、このソリューションでは他のコードと比較して大きな長所だと思ってます。

3.「彩色兼備 6DoF」はヒトでもできますか?

原理的には可能です。しかしながら、現状のハードウェアでは運用面での不安が若干あるため、積極的には展開できていません。
当社は、お客様へ納入したソリューションには責任を持ちたい。そういうコトも含め、カメラのメンテナンスについても自社で対応する文化です。しかしながら弊社は小規模事業体のため、現場に逐次訪問するタイプのメンテナンスの提供には限界があります。そこで、遠隔監視をすることが可能な「Vieureka Manager」が付帯するAIカメラ「Vieureka」*を利用しています。人の計測をするのに最適な「Vieureka Manager」に対応するハードウェアが今は見当たらないので、そこがネックとなっています。「Vieureka Manager」に対応するハードウェアであるAIカメラはある程度大きなバッテリーが必要なため、現状は搬送車に限定したモデルとしてご提供しています。今後、小さなカメラや小さな動力源を探す努力をしつつ、ヒトでのモデルを汎用的なソリューションとして展開する準備が出来たら御紹介できればと思います。
▶︎ *Vierureka株式会社ホームページ

しかしながら、初期検証コスト等をご負担いただき、PoCベースからスタートいただけるようなチャレンジングで神様のようなお客様がいらっしゃれば喜んでご一緒に取り組んでいきたいと考えております。 ゆえ、ご連絡お待ちしております♪

如何でしたでしょうか。より、カラービットソリューションに興味をお持ちいただけたでしょうか。その際には、ご一報お待ちしております!

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